活動報告

石井登志郎・西宮市長インタビュー(22)★190125――第二庁舎整備に女性の視点を

投稿日 2019年1月25日

私は昨年9月20日、西宮市役所で石井登志郎市長にインタビューをしました。その詳報をこのブログで25回にわたって連載します。毎週火曜日と金曜日に掲載します。

第二庁舎整備事業を含む市役所本庁舎などの市施設の再配置についての石井市長の考えは。

石井市長 「第二庁舎事業はすでにゴーサインが出ていますから、計画通りに進めることになります。しかし、第二庁舎だけではなく、本庁舎を含めた全体で六湛寺町周辺の市施設の再配置を考えないといけないと思います。行政のサイズをどうするべきか、支所をどうするべきかなどの総合的な判断が必要です」

かんの 「長い将来を見据えた計画が必要ですね」

石井市長 「第二庁舎の担当者と話していると、男性ばかりで考えていることに少し懸念をもっています。女性の視点が欠けているように見受けます。例えば、第二庁舎の用地の前に芝を張ったり、小川が流れるような環境を整えるなどの工夫について費用をそれほどかけずにできる方法を考えてほしいと言っています。1階に子育ての憩いのスペースを設けて、子どもの絵を飾るというのはどうでしょう。担当者にはそんな温かい空気感があるような役所の建物を考えてくださいと言いました」

かんの 「あまり費用をかけずに、素敵な空間が実現できればいいですね」

石井市長 「本市の場合は他市と比べて、市役所が市の核ではないし、あまり重きを置かれていないと思います。しかし、市役所は市の顔です。もっと言えば、今、インタビューを受けている市長会議室などの壁紙も古いまま放置されていて、このままでいいのかと思います。もちろん、私を含めて内部の者のために張り替える必要はありません。外国の総領事や姉妹都市の市長も来られるので、華美にする必要はありませんが、市として恥ずかしくないように全体としてリニューアルする方策を考えなくてはいけません」
石井登志郎・西宮市長
石井登志郎・西宮市長

※⒈第二庁舎整備事業とは

市は危機管理センターを備えた第二庁舎を整備する計画を進めています。六湛寺町の本庁舎の道路を挟んで東側にある現在の教育委員会庁舎を解体し、隣接の元西宮区検察庁の跡地を含めた敷地約2400平方メートルに地下1階地上12階建て延べ約1万6500平方メートルを建設します。
総事業費は93億円で、平成31年度に本体工事に着工し、33年春に完成する予定。
南海トラフ巨大地震などの災害への対応を強化するため、大規模災害時の拠点となる危機管理センターを整備し、消防本部や総務局情報管理部、上下水道局、都市局、土木局などの災害関連部局を一カ所に集中配置することが目的。第二庁舎の整備を契機として、市内各地に分散している庁舎の集約と再配置を行います。
計画では、免震構造を採用し、電力やガスなどのライフラインについては複数の手段による多重化で確保。屋上にはヘリポートも設け、大規模災害時でも業務継続が可能な環境を整備するとしています。
市は将来、人口減少が見込まれ、財政状況が厳しくなることから、公共施設の削減を計画。市が保有する施設の総延べ床面積を20年間で10%削減することを目標にしています。
しかし、実態としては総延べ床面積は増加傾向にあり、第二庁舎が完成すれば、さらに増える見通しです。私は市の施設全体の縮減に向けて具体的な計画を策定して推進するように市当局に迫っていきます。
第二庁舎の完成予想図(西宮市提供)
第二庁舎の完成予想図(西宮市提供)

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