活動報告

かんのニュース★1150709――西宮市が公民館や市民館など統廃合へ 

投稿日 2015年7月9日

西宮市は公民館や市民館、共同利用施設の統廃合について検討に入りました。市の公共施設適正配置審議会の答申を受けて、市議会6月定例会で報告しました。市は市営住宅や教育施設を含む公共施設について今後20年間で全体の10%削減することを目標にしており、その一環です。これらの施設は自治会など地域組織の活動に不可欠な場になっており、私は市議会で安易な統廃合に強く反対しました。

市内には現在、公民館24館と市民館22館、共同利用施設10館があります。共同利用施設は航空機騒音対策として地域住民のために建てられたもので、現在はいずれも騒音対策区域から外れています。

市は将来、人口減少が見込まれ、財政状況が厳しくなることから、公共施設の削減を計画。その一環として公民館や市民館、共同利用施設の統廃合についても検討することとし、平成26年8月、審議会に諮問しました。

答申では、市内を小学校区などで区分し、これらの施設の配置状況を分析。広さなどが標準的な小学校区については公民館などの大規模館1館だけに集約することをはじめとする6つの施設配置パターンを設定。これらのパターンに当てはめ、また、人口に比べて過剰に配置されている地区内の施設を統廃合などの対象としました。

南甲子園校区は甲子園浜校区との境付近に南甲子園公民館があることから、両校区を1区分と設定して分析。この中にある南甲子園公民館、浜甲子園センター、網引市民館のうち、浜甲子園センターと網引市民館の2館を「統廃合・用途変更を含めた適正配置の対象」としています。その理由としては、いずれも施設の重なりと稼働率の低さを挙げており、網引市民館については「築50年が経過し、耐震補強が未実施」のため検討が急務としています。
 
市は「答申を踏まえて、適正配置の素案を作り、市民の意見を聴きたい」としています。

公民館などの施設は市民参画、コミュニティづくり、生涯学習などの観点からとても重要で、地域のさまざまな催しや、自治会など地域の自主組織の活動の場になっています。これらの施設は市の施設全体の2~3%に過ぎず、市営住宅が全体の41%を占めます。このため、公民館などを統廃合しても大きなリストラ効果は望めず、私は公共施設を削減するのであれば、市営住宅の縮小こそ優先すべきだと考えます。

私は市議会6月定例会の総務常任委員会で「公民館などの統廃合が地域活動を阻害したり、地域活動の担い手の方々の活動意欲を減退させることのないように慎重な検討、配慮を市当局に強く要請します。また、自治会をはじめ、地域の住民の意向を十分に聞いて尊重し、住民の皆さんの意向に沿って適正配置を検討していただくことをお願いします」と市当局に訴えました。私はこの問題を継続的に監視していきます。

南甲子園・甲子園浜校区以外で「統廃合・用途変更を含めた適正配置の検討が必要」とされた施設は次の通り。

【鳴尾地区】鳴尾中央センター、鳴尾センター、八ツ松市民館【本庁南地区(JR神戸線以南)】市庭市民館、瓦林公園センター、今津南市民館【本庁北地区(JR神戸線以北)】柏堂市民館、六軒市民館【甲東・瓦木地区】高木センター。

 網引市民館

議会報告

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