活動報告

かんのニュース★180925――(台風21号関連)甲子園浜への高潮は3.7メートル 大阪管区気象台が推定値を発表 防潮堤内の浸水の原因について十分な調査を

投稿日 2018年9月25日

台風21号(平成30年9月4日、兵庫県上陸)関連情報

大阪管区気象台は9月14日、台風21号で発生した高潮について現地調査をした結果、甲子園浜海浜公園の今津浜地区で標高約3.7メートルに達したと推定されると発表しました。

甲子園浜の防潮堤の高さは5メートル以上あり、3.7メートル程度の高潮では防潮堤を越流しないとみられてきました。しかし、台風21号では、甲子園浜の防潮堤内の広範囲で浸水したとの証言やそれを示す痕跡が多数あります。高潮発生時の状況について、兵庫県と西宮市による十分な調査が求められます。

甲子園浜海浜公園は今津浜地区や浜地区、ふるさと海岸地区、沖地区では構成されています。

大阪管区気象台によりますと、甲子園海浜公園の今津浜地区周辺における聞き取り調査の結果、海岸から0.1キロ離れた公園まで浸水したことが判明したとしています。公園に散乱したり、海岸付近のフェンスに付着するごみなどの複数の浸水の痕跡を確認したとしています。

その測量の結果から、大阪管区気象台はこの地区における高潮は標高約3.7メートルに達したと推定されるとしています。

兵庫県尼崎港管理事務所によりますと、今津浜地区の防潮堤は公園のさらに内陸側にあり、防潮堤内での浸水は見られなかったとしています。

しかし、甲子園浜海浜公園のふるさと海岸地区の防潮堤の内側では、広範囲で浸水していたとの証言やそれを示す流木、ごみなどの痕跡があります。この地区の防潮堤の平均の高さはT.P.(東京湾平均海面)5.14メートルです。

県はふるさと海岸地区に押し寄せた高潮の高さも今津浜地区と同様の3.7メートル程度とみています。波が防潮堤を越える「越波」により大量の海水が流れ込み、防潮堤内が浸水した可能性が高いとし、高潮の潮位が防潮堤の高さを超えて防潮堤内に浸水する「越流」とは考えにくいとしています。

県は西宮・今津地区などを重点整備地区に指定した「津波防災インフラ整備計画」を進めており、平成35年度までに全ての事業を完了させる予定です。今津港で新川の新水門などを整備し、JFEスチール西宮工場に面した朝凪町防潮堤や鳴尾川両岸の防潮堤の沈下対策などを行います。

しかし、この計画では甲子園浜の防潮堤の強化策は入っていません。発生頻度が極めて低いものの、甚大な被害をもたらすマグニチュード9クラスの地震による「レベル2津波」でも、甲子園浜の防潮堤は地震の振動によってT.P.4.67メートルまで沈下するものの、これによる津波の高さはT.P.3.31メートルにすぎず、現在の防潮堤でも津波を防げるとの想定があるからです。

津波の破壊力は高潮よりはるかに大きいものがあります。台風21号による高潮被害を徹底的に検証して今後の防災対策に生かす必要があります。

※台風21号の被害は多方面にわたったため、市民に十分な情報が伝わっていません。私は被害状況を調べたうえ、このブログで情報を提供したいと思います。

台風21号通過翌日の甲子園浜、9月5日撮影
台風21号通過翌日の甲子園浜=9月5日

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