活動報告

石井登志郎・西宮市長インタビュー⑼★181211――〝空白の4年間〟に終止符を打ち、事業を推進

投稿日 2018年12月11日

私は9月20日、西宮市役所で石井登志郎市長にインタビューをしました。その詳報をこのブログで25回にわたって連載します。毎週火曜日と金曜日に掲載します。

市役所改革や行政改革をどのように進めるのか。歳出面の改革は。

石井市長 「歳入面では、経常収支比率の義務的経費が大きいことを考えなくてはいけませんが、扶助費について入れられるメスは限られます。投資的経費の内容を精査し、市役所の行政改革を進めていく必要がありますが、投資についてはやらなければならないのに放置されてきた事業を進める考えです。今村市政の過去4年間はやらなければならないことをやれなかった、あるいはやらなかった4年間だったと思います」

かんの 「どういう意味ですか」

石井市長 「もし4年前の市長選挙で河野昌弘・元市長が再選していれば、市立中央病院は県立西宮病院と統合することなく、アサヒビール西宮工場の跡地で今ごろ、新病院として建設されていると思います。アサヒビール西宮工場の跡地では中央運動公園や中央体育館も整備しているでしょう。西宮消防署も移転していると思われます。それが結果として、今村岳司・前市長が当選して、これらについて結論が出ないまま現状になっているのが現在の市の象徴的な姿だと思います」

かんの 「河野市政が継続した方が良かったというお考えですか。県立西宮病院と市立中央病院も統合しない方がいいのですか」

石井市長 「今となれば、市立中央病院を統合せずに、そのままの規模でアサヒビール跡地に移転することの合理性がなかったことは周知の事実です。中央運動公園及び中央体育館の再整備事業についても課題があることはよく承知しています。しかし、これらを何とか良い方向に解決したいと考えています。そのうえで、私は市長として県市病院の統合と中央運動公園及び中央体育館の再整備という2つの大きな課題を前に進めたいと考えています。県市病院の統合問題は波高い課題です。しかし、国策や全国各地の状況から考えれば、また、医局サイドからみれば、県市の病院統合によって病院の規模を大きくする合理性は大いにあると思います」

※⒈扶助費
行政が児童・高齢者・障害者・生活困窮者などに、社会保障制度の一環として行う支援に要する経費。生活保護費・児童手当などが含まれる。

※⒉アサヒビール西宮工場跡地問題
アサヒビールは平成24年8月末をもって津門大塚町の西宮工場での操業を停止し、撤退しました。市は河野・元市長時代、跡地のうち約3.8ヘクタールを約68億8千万円で購入し、市立中央病院や体育館、防災公園などを整備する計画を進めました。しかし、平成26年4月の市長選で「白紙撤回」を主張する今村・前市長が当選したため、計画が中止になりました。今村市長と議会との協議の末、市は阪急今津線2.6ヘクタールを市立中央病院と県立西宮病院が統合した場合の候補地の1つとして約55億円で所有者のアーク不動産(大阪市)から購入。市とアークの合意内容では、平成32年3月末までに病院統合についての兵庫県との協議がまとまらない場合、アークが市の購入代金と同額で土地を買い戻すことになっています。

石井登志郎・西宮市長
石井登志郎・西宮市長

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