活動報告

石井登志郎・西宮市長インタビュー⒃★190104――待機児童問題は幼児教育・保育の無償化で複雑な様相に

投稿日 2019年1月4日

私は平成30年9月20日、西宮市役所で石井登志郎市長にインタビューをしました。その詳報をこのブログで25回にわたって連載します。毎週火曜日と金曜日に掲載します。

待機児童対策についての考えは。

石井市長 「これは正直言って、かなり悩ましい大きな問題です。私が選挙公約で大きな文字で書いた重要政策です。だから、重要な意識をもってやっています。今村市政時代から保育所の児童枠を1500人増やす3か年計画(平成28年度~30年度)を進めています。待機児童はゼロにはなりませんが、かなり減ります。しかし、安倍政権が平成31年秋から始める幼児教育・保育の無償化によって、どれほど保育需要が増えるのかわからず、今は次の一手を打ちにくい状況にあります」

かんの 「どういうことですか」

石井市長 「保育所の整備費用の9割は国から補助が出ますから、これまで急ピッチで整備を進めてきました。しかし、就学前児童数は西宮市でも減っているわけですから、10年先を見据えれば、これまでのようなペースで整備するわけにはいきません」

かんの 「そうですね」

石井市長 「甲東園や西宮北口周辺などは引き続き、整備を進めることになるかもしれません。しかし、国道43号以南の地域では、保育需要も一段落し始めており、未来を見据えた判断が必要な時期になってきたと思います。名塩や生瀬などの北部地域も同様です」

かんの 「地域によって事情が異なりますね」

石井市長 「待機児童問題は私が今、最もエネルギーを注いでいる課題の1つです。市民の皆さんにどのように解決策をお示しするかを考えていますが、簡単ではありません。中長期で見た場合、将来において『なんでこんなに保育所ばかりたくさんつくったのか』と言われかねない政策です。そこに幼児教育・保育の無償化という新たな要因が出てきたので、それを見据えて大きなビジョンをつくらなければいけません」

石井登志郎・西宮市長
石井登志郎・西宮市長

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