私は9月20日、西宮市役所で石井登志郎市長にインタビューをしました。その詳報をこのブログで25回にわたって連載します。毎週火曜日と金曜日に掲載します。
石井市長が考える最重要課題は何ですか(その1)
石井市長 「市長になってから一番思うことは市役所が市民に対して、職員1人ひとりにとってクリエイティブな仕事の環境になっていないということです」
かんの 「クリエイティブですか」
石井市長 「要するに、職員の仕事が創造的になっていないということです。多くの職員が何か新しい仕事に取り組もうと思っても、日常業務に忙殺され、できていないということです。日常業務の中には意味もなく、昔からの延長線でやっている仕事や必要性が判然としないが、上司から言われてやっているだけの仕事もあり、これらは見直す必要があります」
かんの 「なぜ、市職員の業務内容の改善が市政の最重要課題なのですか」
石井市長 「市職員の疲弊が市政改革の最大の障害になっているからです。例えば、私は西宮市を自然豊かな街にしたいと思っています。しかし、その政策を今、実行レベルに移して職員に新たな業務を負担させることに躊躇(ちゅうちょ)があります。政策の実行部隊は職員だけに、その職員は日常業務で疲弊している現状では、新しい政策を実行させるのは難しいと思います」
かんの 「それは職場環境や業務量の問題ですか。職員の意識改革の問題ですか」
石井市長 「両方ですね。だから、議会から提案されているように、業務の中で外部委託できるものは委託したいと思います。意識の面では職員が担当業務に関係なくても、やりたい事業があれば、それを提案して、それを市としてすくい上げる仕組みも必要だと思います」